論ずるに値しない。

論ずるに値しない文章を毎日書く。内容は読んだ本や今まで考えてきたことがメイン。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

新採の思い出

会計部門の偉い人に起票ミスでよく呼ばれてたのをよく覚えている。 そしてよく怒られた。 「お前何年この仕事やってるんだ。いい加減にしろ」 「一年目です」 「一年目・・・あっ(察し)」 老け顔なのはわかっていたがベテランに勘違いされたのは初めてであ…

官公庁会計の仕組み 支出編 支出事務 はじめに

*** はじめに ここからは実際の支出事務をどのように行っているのかを解説する。この章の目的は「なぜこのような特別な手続きを踏まなければならないのか」を 説明することと同時に職員なら避けては通れない支出事務についてここで整理することにより職務の…

日本の一番長い日 読了

玉音放送が放送されるまでのやり取りを書いた本。放送前にクーデター未遂や陸相とのやり取り・かけひきが熱い。 ただこのクーデター未遂や陸相の辞職していたら戦後はどうなっていただろうかと考えるとぞっとする。 終戦を決意したのも原爆であるという記述…

U理論 読了

前に読んだU理論入門より多くの実例をもとにU理論を説明している本。(本家だから当たり前ではあるが) しかし、入門と同じく一読するだけでは理解することはできなかった。 ただイノベーションと衰退をUと反Uで説明しているのが非常に新しく非常に納得がい…

ヒアリングマラソンやってます

思うところあってアルクのヒアリングマラソンを受講している。 思うところとはやっぱり英語聞き取れるようになってオーディオブックを聞けるようになったら安価に本読めるんじゃない? ということに他ならないのである。本ありきのマラソンなので非常に多彩…

支出のしくみ 入札

** 入札 予算が成立し、次年度を迎えたらいよいよ本格的な支出事務の始まりであるがそのまえに論ずべきことがある。それは入札制度についてである。 入札制度の趣旨は一社に契約を偏らせないことにより事業の公平性を担保し、かつ市場原理をうまく利用するこ…

いちばんやさしい公会計の本 読了

今の公会計を概説した本。概論自体が珍しいのだがあくまで外部からの視点なので現職員が知りたい「かゆいところ」に届く内容ではなかった。 支出や予算編成のフローは大変わかりやすいのだが込み入ったところまで説明していないため消化不良の感がある。 公…

能率手帳の流儀 読了

手帳に予定だけではなく考えたこと、願望などを書いてそれをのちに読み返した時に新しい発見や飛躍があるよ、という本。 字が汚くてもとにかく書くというのがポイントとのこと。 能率手帳の宣伝かな?とも思ったがそうではなくむしろ著者のわたしはこうして…

支出の仕組み 議会上程

ヒアリングを行い、全体の意見集約が完了し一般会計予算の総枠内で予算編成が完了したら次は議会による承認を得る。議会上程に先立ち各会派から予算編成 要望がなされることがある。これは拘束力はあまりないが、なるべく要望に沿った予算案を示せるかどうか…

手帳シーズン到来

いうまでもなく私は文房具好きである。 この時期になると来年の手帳が出だして非常に心浮かれる日々ではあるのだが、 同時に飽き性であるためになかなか一つの手帳に決めきれない。そして複数冊買ってしまう。 基本的に使うのはタスク、目標管理のフランクリ…

電子書籍と紙の本の違いが判明したらしいけれど

http://gigazine.net/news/20140821-reading-on-screen/ >両グループとも、「物語の背景」や「登場人物」、「ストーリーの詳細」などの項目では同等の正解レベルを示しているのですが、 >物語中の出来事が発生したタイミングを尋ねた設問では、電子書籍を…

支出のしくみ ヒアリング

予算計上を行ったら次に行うのは部内ヒアリング、そして財政担当部署とのヒアリングである。 ヒアリングというのは文字通り聞き取り調査のことで文書で示したことや質問したいことを実際に面と向かって会話することで 解消しようとする制度である。単なる調…

自由論 読了

ミルの代表的著作にして自由とは何かを考える際にかならずぶち当たるほど古典中の古典。名著。 この論は社会が発展するには多様性を受容する寛容さが社会には必要である。そのためには低所得者に教育を する場合に助成を政府が行うべきであるというところま…

官公庁会計のしくみ の更新を再開します

夏のコミックマーケットやツイッター上で多くの方に興味を持ち、本を手に取っていただきありがとうございました。 あの内容が一般企業会計との比較で概説を論じたものであるならばこのブログで連載しているのは手続き編。 いかなる手続きを踏んで会計手続き…

合格る技術 読了

要するに過去問を何度も何度も回せばおのずと頭の中に入ってくる、という内容の本。 前著の超高速学習法をより噛み砕いてわかりやすくした感じといえばわかりやすいだろう。 実際に使用した問題集を写真に乗せているため非常にわかりやすい。 今年一番参考に…

自衛隊 知られざる変容 読了

十年前の本だが、十分読書に耐える内容だった。以下感想 I-海外派遣 当時の法制度と米軍の要請をどのようにすり合わせるのか。この苦労を記述している。今では内容は 古いが、状況は同じだろう。知らなかったことは市ケ谷に殉職された自衛官の慰霊施設が あ…

コミケありがとうございました

おかげさまで無事完売しました。お求めになられた方、手に入らなかった方(いるんかいな)ありがとうございました!今回の冊子は増補改訂を行い再販や電子書籍での頒布を予定しておりますのでこちらのほうもよろしくお願いします。取り急ぎ御礼申し上げます。…

コミケでお待ちしております。

日曜日にコミケ出ます。 内容は ・自衛隊のレーダー写真集 ・官公庁会計のしくみ ・農協に対する誤解 見事に政官財そろっている(?)本なので帰りの電車の中やトイレの中で読むものがない、というときにぴったりの本です。 この本のすごいところは売価より…

マジックテープとgrid-itとmoleシステム

マジックテープとgrid-itとmoleシステム。どれも自分が信頼するモノであるが、 最近ふとこれらの共通点に気付いた。それは「二つを一つに」する、束ねることだ。 マジックテープはあらかじめ雄雌面のあるテープを張り付けたいものに張り付けて つなげること…

ソロスの錬金術読了

ソロス自身による投資理論の解説書で、現実のトレードに際してどう感じていたか、何を見ていたかを日記形式で書かれているので非常にわかりやすかった。しかし、彼の投資領域は外貨であるため株取引を主体とする自分としてはいまいちピンとこなかった(これ…

歴史主義の貧困読了

非常に端的にまとめることは難しい本であった。 しかし、無駄な引用や勝手な考えを吹聴するのもどうかと思うのでエイヤっと書く。 この本は歴史主義、すなわち世界情勢などの未来は歴史を見ればわかるし、歴史の流れに沿って動いている とする思想をあらゆる…

新盆供養

早いもので祖父が亡くなってから二ヶ月が経過し、新盆を迎えることになった。家族は実感がわいてきたらしいが私にはまだ実感がわかない。私は彼に何をしてやれただろうか。常に考えているが頭をもたげるのは常に後悔である。あのときしっかりしていれば、あ…

ジョージ・ソロス 読了

対談集。ソロスがいかにしてトレードで成功したかを語る本というよりも彼のOpen Societyという思想を語る本。彼の悪魔的ともいえるトレード手法を学びたいのならこの本ではなく「ソロスの錬金術」を読むべきだろう。ソロスの考えを知りたいのなら非常に読み…

ミニマリズムについて考える

*** 定義ミニマリズムとは、単純に、生活の中から不必要なものをそぎ落として、本当に大切なものだけにフォーカスすることcf.MNML LIFE http://yskb2.com/2014/04/29/1479 つまり、必要なもの以外は捨てて必要なものだけを所有する生活を行おうとするものだ…

コンテナ物語読了

必要性⇒発明⇒受容⇒拡大までの過程を描いた本。各々の段階で問題が発生し、これをどのように解決したのか。受容された後の爆発的な普及による経済の拡大はダイナミックである。 ただ、終わりがコンテナが世界標準の輸送手段になりました。なのは残念。今後の…

dropboxからboxへ

最近使用しているオンラインストレージをdropboxからboxへ変更した。理由はなんといってもWebdavへの対応ということに尽きる。なぜWebdavにこだわるか。これはiPhone,iPadで動くiWorkのソフトがWebdavには対応しているがdropboxは読めないこと、これを補完し…

朱入れする人々

仕事をしているとどうしても文章を書く。その際に修正することはある意味不可避な問題である。しかし、私のような公務員業界には何が何でも朱入れ(修正のこと)したい人種がいるのである。今回はそんなお話。・どういう人か 条例制定や規則制定の際に修正す…

もう一度鉛筆回帰

最近万年筆の次によく使う筆記具が鉛筆になってきた。ボールペンでなくシャープペンでもなく鉛筆である。情報カードに書きつけるときも鉛筆。出先にメモすることが思い浮かんだ時やカーボン紙に書き込むときだけボールペンである。 *** 鉛筆の良さ まず安価…

告知 コミケで出す本

再度告知。 来週開催されるコミックマーケットに出展します。 私は筆名「玄田 牛一」で官公庁会計のしくみ(比較・問題提起編)について書きました。 14ページも文字ばかりのほとんど論文ですので、興味のある方は是非。 同じ本の中に友人の書いた農協につい…

Capital 21世紀の資本論 読了(オーディオブック)

非常に丹念にデータを収集し、積み上げていった結果を本にしたようなもの。ゆえに途中まではデータの列挙や歴史概観などで退屈に感じた。結論は格差が広がっているので是正しようというもの。 日本語翻訳版はまだ発売されていないが、翻訳者の山形氏がいうよ…