(考察)嫌いなことば 叱咤激励
自分には嫌いな言葉がいくつかある。耳にするのもイヤだし口にするのもイヤだ。
今回はその一つとその理由を挙げたいと思う。
・叱咤激励
叱咤激励という言葉がある。この言葉は結構意味のとらえ方がいくつかあり、なかなか固定された使われ方をしていないようだ。
この言葉は自分自身大嫌いな言葉の一つだ。これらは三つの理由がある。
・言い得である
この言葉は「言い得」であるというのが理由の一つだ。いってしまえばこれまで悪口雑言を正当化できる。そしていわゆる年齢の低い者に口を挟む余地を与えないし言った者は他者へのメンツを保つことができる。このような言葉を許してよいものなのだろうか。
・気分に任せてけなすだけけなしてあとから取り消すことができる
目下の人などにけなすだけけなしてもあとからにやけ面で「いやあ、あれは叱咤激励だったんだよ」といってそのときのストレス発散したうえで自分が先見の明がございます、と言い放つことができる。つまり言い得である。
・九割方激励していない
叱咤激励と言うが、このような言葉を使う人間にかぎって激励の意味を込めてそのときに大声を上げない。つまりそのときにいらだちを相手に向けるだけで相手のことをなにも考えてない。
以上のような理由で叱咤激励という言葉が大嫌いなのである。
読んでおられる方はこのような意味合いで使っていないのだろうか。
以上