論ずるに値しない。

論ずるに値しない文章を毎日書く。内容は読んだ本や今まで考えてきたことがメイン。

仕事をやめた

はじめに

2月に八年近く勤めていた仕事をやめた。理由は転職するためであるが、辞めるにあたって決めてというかそういう動くに至る経緯をまとめたいと思った。
これはいわゆる退職エントリというものでもないが、それなりに愛着があった仕事をやめるきっかけを自分の中で整理したいと思って書き出したものである。そういうたぐいの記事が苦手な人はブラウザバックしていただけたら幸いである。

成果が評価されてないように感じた

これは文字通りのことであるが、平成がはじまり現在に至るまでの放ったらかしにされていた事案を解決したと言えるほどの状況まで持っていったり、同様の事象が発生しないために各部門を巻き込んで連携体制や業務マニュアルを作成し共有したにも関わらずこれを評価されることはなかった。この事案に関してはすでに社会問題化しているにも関わらずこれを未然に不正だという成果が評価されずにいたのは正直悔しかった。 # 配属を希望しないとはっきり意見したにもかかわらずそこに配属させられた 異動や配置換えはサラリーマンの常であるが、上記の成果を出しつつ、かつ「ここだけは配属しないでくれ」と述べた部署に即座に配属になったこと。これは「自分が必要とされていない」もしくは「無茶をやっても唯々諾々と従うだろう」と思われているように感じ非常に憤りを覚えた。案の定その部署では成果らしい成果を出すことはできなかった。

あまりにも実績を軽視した人事評価

とはいえ、それでも実績がない、明確な評価基準に沿って評価した上での配転であれば納得がいくが、そこには人事評価基準がはっきりと存在しないかのように思われた。ただ喋っているだけだったり、外に出て時間間際に戻ってくる者が調子のいいヨイショを上司に行っているだけで自分よりも評価が上である、進捗がまもれないにもかかわらずそのような評価をくだされるのは流石になにをしていいのかわらなかった。 # 気分で言うことが変わる上司 表題の通り。

振られた

職場に配属になったら「将来がみえない」と言われて振られた。
もともとその会社に勤めていた理由がその人の近くにいるためだったので、これでそこにしがみつく理由もなくなった。楽しいものでもないしね。

じゃあ次何をやるの

転職先では自分が成果を出してきた分野について専門的に行うこととなります。中途採用であるため求められるのは成果だと思うのでかなり厳しい環境に身を置くことになりますが、同じ成果がでないでも、自分が納得して得意分野だと思ってやっているところで評価されないならば自分の実力不足だと思って割り切れるので自分どこまで通用するのかわからないですが、楽しみでならない。 私の新しい道にごきたいください!

幸福の最大化と不快の最小化

 人生において最大の目標とはなにかと考えたときに「誰よりも幸福でありたい」と考えるのは当たり前であると思う。もちろん幸福であるというのは、様々な手段や様々な目的を達成することによって幸福であると認識しようとするのが一般的だろう。例えば

- 目見麗しい配偶者を得る  

- その上で才能ある我が子を得る

- 楽隠居を早い段階で決めこんで往生する  

というようなものは幸福の最大化した結果でかつ社会的認知も高いものであろう。しかし自分はこの幸福の最大化する生き方を志向していないことに気がついた。

不快の最小化という生き方

 自分にとって人生の指針は「不快の最小化」である。これは何かというと「不快と思うおよそすべてのものを可能な限り排除しよう」とする考え方である。そのため、私はまず、なにが不快に思うのかを考えた。

少なくとも自分にとっては以下のことが不快に感じるということを認識した。

- 他人に気を遣う、気を遣わざるを得ないこと

- 善意が義務化すること

- 意に沿わぬことを強要されること

 これらが不快に思う3大要因である。(少なくとは私にとって)

 これらを避けるためには以下の方策が考えられる。

- 極力他人と関わらないこと(関わるとしても深く関わりすぎない)

- 善意が義務化しないようにやらなくていいことはやらない、やるとしてもそうならないように必ず条件をつける

- 意に沿わぬことを強要された場合なるべく早くその場所から離れる

 

ということを行うことによって不快の最小化に努める必要がある。

 思うに、幸福の最大化とはこれらの不快になる要因すらも引き受けて幸福であろうとする生き方であり、それを成し遂げるためにはある程度の我慢が必要なのだと思う。

自分にとっては他人より幸福であるために不快を引き受けるつもりは毛頭ないため、この生き方とは相容れない。できる限り一人で生きていくのが自分にとっての不快の最小化であり、幸福の最大化であるのである。

 つまり、とてつもなく面倒くさい生き方でかつ、孤独な生き方を己に強いているという形になるが、仕方ない。

 

だって楽なんだもん

乾き手のチョーク戦略

乾き手、それはクライミングにおいて手汗をほとんどかかない人の手のこと。
手汗でホールドが濡れることによるスリップはないが、ホールドに弾かれる(文字通り保持をしていたはずがバツっ!と手がホールドから飛ばされる)など乾き手ならではの悩みもある。
しかし、インターネット上にはヌメ手(手汗がたくさん出る人)の対策はたくさんあるが、乾き手の情報はほとんどない。そこで私なりの対処法をまとめたので参考にしてほしい。

チョーク下地を使用する

チョーク下地を使用する最大の理由は「乾き手はチョークが乗らない」ということ。極論ホールドに触れた瞬間からチョークが外れていく。別になくても登れなくはないのだが、リードクライミングみたいなロングルートだと気持ちの問題で白い粉が手に乗っている状態のほうが安心するということもあり一つの問題である。
そこで、チョーク下地を利用する。チョーク下地により地肌に膜を作ることにより、チョーク乗りを良くする狙いである。
チョーク下地はアドフリクション

などもあるが、私は液体チョークのPD9

を使用している。

いいチョークを使う

これはもう相性なので自分にあったチョークを使うこと。
相性なのでなんともいえないが、私は東京粉末のスピードとフリクションラボのゴリラグリップを混ぜている。理由はゴリラグリップが好きなのと東京粉末スピードの匂いが好きだから。

Tokyo Powder Industry(東京粉末) SPEED Bottle / Pack (330 グラム)

Tokyo Powder Industry(東京粉末) SPEED Bottle / Pack (330 グラム)

乾き手はチョークはなくてもいいのか

結局の所、何を使っても乾き手はあまり効果がない。
ただし、クライミングは登る前に「できない理由を潰す」ことにより登れることになるスポーツだと思っているので「ホールドが滑って落ちました」のような理由を予め作ってはならないのである。
フリークライミングはシューズとチョーク以外道具を用いない以上、使える道具はできる範囲でこだわるべきである。

クライミングお金のかかる趣味なのか

最近新しい趣味としてのめり込んでいるクライミング、インドアだと こういう色とりどりの石を登っていくスポーツとしてお馴染みですが f:id:lost_tech:20190322071908j:plain 「お金かかるんじゃないの?」
という疑問があるのも確か。ここで私の費やしてきた金額とともに紹介したい。
なお、今回は「趣味として日常的に楽しむ」ことを念頭に置いているので、レンタルできるものもレンタルしないで買うことを前提に算出した。試したいだけの人は近くのジムに動きやすい服装と三千円ぐらい握りしめていけばすぐに始められるので、すぐに登りに行こう

ライミングシューズ

ライミングをやるにあたって絶対に必要となるのがクライミングシューズ。登るときに使う専用の靴です。
こだわりだすと複数足を使い分けるとかし始めてしまうわけでですが、そこまでのめり込まない場合は一足でオッケーです。

こういうスリッパタイプのものなら一万五千円程度で買える。
高いものは三万円近く行くものもあるが、それは上級者モデルなので、いつか履ける時が来れば購入すればいいと思う。

チョーク

体操選手やピッチャーがニギニギしている末端価格グラム数円の白い粉。滑り止めというよりも手汗を抑えるためのものです。手汗をほとんどかかない乾き手の人も持っておくべき。前にトライした人の手汗で滑って落ちちゃうということがままあります。
これこそ好みの問題なのですが、これを買っておけば問題なしという東京粉末のピュアブラック

東京粉末(TOKYO POWDER INDUSTRIES) PURE BLACK/ピュアブラック NET330g

東京粉末(TOKYO POWDER INDUSTRIES) PURE BLACK/ピュアブラック NET330g

と液体チョークのPD9  

これらで各1900円と980円。    

チョークバッグ

白い粉を入れる袋。腰から下げるものから両手を入れられる置き型のものまで。液体チョークならなくてもオッケー。
1500円からあります

(マムート) ベーシック チョーク バッグ 2290-00372

(マムート) ベーシック チョーク バッグ 2290-00372

ジム利用料

まちまちですが、一ヶ月通い放題でだいたい一万二千円ぐらい。  
週二回定期的に通えるなら購入したほうが得。  ## ( お好みで)クラッシュパッド
外岩(岩場で岩を登る)に行くならばなくてもいいけど怪我をしたくないなら、限界ギリギリまとトライしたいならないとダメなやつ。  
 クライミングジムは床にマットを敷いていますがそれを持ち運び用にしたもの。重い。デカイ。  これも大きさと用途で金額が分かれますが、私の使っているメトリウスのセッションIIはおよそ二万円程度。インドア専門です!という人は持ってなくても全然問題ない。

交通費

青天井。ジムの往復ならまだしも外岩行く!となると行く岩場によっては片道数千円~ 車で移動するにしてもガソリン代等々がかかりますのでのめり込むと加速度的に増えるのがこの交通費です。 ## 総計すると - クライミングシューズ 15000円~ - チョーク 980円~ - チョークバッグ 1500円~ - ジム利用料 月額12000円~ - 交通費 お好みで 大雑把に計算すると持ち出し三万円もあればすぐに遊べる趣味ですよ!みんなもやろう!

ミステリーランチクーリー25を買う

ミステリーランチクーリー25を買う
一昨年からボルダリングを始めたのだが,ボルダリングの用具(クライミングシューズ,チョークバッグ,着替え)
と仕事道具を全部入れていけるバックパックがなかなか見つからない状況が続いていた。
ASAPは水筒入れるとパンパン, minaal2.0,dailyは大きすぎ,小さすぎると言った形で
帯に短し襷に長しという状況が続いていた。そのため以下の候補を考えていた。


** ミステリーランチスイートピー
容量十分,スリージップ,背面長調整可能と大本命であったが,カバン自体がまちなかで使うには
あまりに大きすぎるため断念。

 

ミステリーランチ Sweet Pea スイートピー コヨーテ(Coyote)

ミステリーランチ Sweet Pea スイートピー コヨーテ(Coyote)

 

 


** ミステリーランチ3day Assault
スイートピーの断念した理由に加え,値段が高すぎる

 

 


** メッセンジャーバッグ
使ってみたが,仕事道具を入れると重くなりすぎてしまい,ワンショルダーだと無理があった

以上のような理由で探し求める日々を送っていたのだが最近ぴったりのものをみつけた,クーリー25である。
ASAPの良さをそのまま大きくしたような感じだが,特徴は全面に設置されたポケットである。
ここにクライミングシューズを突っ込んで入れてもいいし,着替えたシャツをいれて家に帰れば楽ちんちんというものぐさな
私にはぴったりな機能。その上仕事道具を目一杯入れてもまだまだ余裕のある容量。まさにどんぴしゃりである。


** 背面長調整可能なのがどのようにいいか
バックパックは背面長やリフターストラップでどこまで荷物を体に密着させるかで体感重量が大きくかわる。
バックパックの底が腰骨のあたりで,ショルダーハーネスが肩甲骨の頂点にあるあたりに調整し,バックパックを密着させることができれば
十数キロの荷物でも重さを感じることがほとんどなく,カバンが揺れることもなく走ることすらできる。
そのため重い荷物を持っていく人間にとって背面長調整ができるバックパックは非常にありがたいのである。というよりもこれがあるからミステリーランチを
好んで使用している。


** バックパックそのものの重量は重い。
1.4kg程度の重量なのでバックパックそのものが重い。中に鉄板が入っているのでそりゃそうなのだが,厚いナイロンを二重ぞこにしたり,
ショルダーストラップが分厚い(これでも数年前よりだいぶ薄くなってはいる)などと要因はあるのだがそれほど頑丈ですということである。
自分は多少重たくてもラフな使い方をしても壊れないことを求めているのでこれについては問題がなかったが少しでも軽くしたい人にはおすすめできない。


* だれにおすすめできるか
ミステリーランチのバックパック
- 荷物が多く,重量もある
- 長い時間歩くなど背負う時間が長い
- 頻繁に荷物をとりだすことがある

など,たくさん荷物を持ってたくさん歩く人にはこの上ないバックパックだがそうでない人にはデザインがいいかもしえないけど高いバックパックだろう。
個人的には荷物が多い法学部生などが使うとこのバックパックの良さがわかってくれると思う。

なによりこの「人を選ぶけど,ハマれば大きい」という尖った製品が大好きな上に,その良さを体感してしまったのでもう手放せない。
一昨年のベストバイ。

 

MYSTERY RANCH(ミステリーランチ) クーリー25 19761128 コヨーテ
 

 

moonのサイファーパンツを輸入した  

欲しいのに売っていない、よし!個人輸入だ  

 最近クライミングにハマりにハマり、楽しんでいたのですが、ついに愛用しているパンツが破れてしまった。そこで新しいパンツを探していたのですが、ほしいパンツがあったの買おうとしたらサイズがない。
そこで個人輸入をすることとした。個人輸入はクライミング以外で複数回やっているため、やりかたはわかっているのでスムーズにできたのですが、今後のために知見を共有したい。

費用

少なくとも国内で買うよりは安かったし、品揃えも良かった。
サイファーパンツの場合、64£(日本円でおよそ6000円ぐらい) それに加えて送料が20£がサイファーパンツを購入する費用となる。
為替レートが日々変わるため断言はできないが、一万円程度で輸入できてしまう。
ただし、これに加えて関税がかかる。簡易関税として、費用の10%が関税となる。

www.customs.go.jp

購入にあたっての注意点

  • サイズは事前に合わせておく。具体的には日本サイズのいっこしたのサイズを買えばだいたいオッケー
  • 関税は代金引換となるので、予め現金を用意するのとおうちにいるようにする
  • 関税はかかるときもあるし、かからないときもある。

    輸入する必要あるの?

    近くで買えるなら正直言ってない。
    ただし、在庫が潤沢でないし、ほしい色もないという人や安く買いたい人や、同じパンツを複数本買う場合はメリットが大きくなる。

破天荒フェニックスを読んだ

こんな本だった

 倒産寸前のオンデーズを買い取った直後からの復活を描いた半自伝的小説なのだが、経営者が自身の成功事例を書いた本なので基本的に自己賛美的かつ主観的だった。 

話の流れが単調

なにか思いつく→成功するもしくは失敗する→すぐに資金ショートしそうになる→どこからかから資金を持ってきて一段落→経営者として〇〇という基本的なことを教えられたよと教訓めいたことを垂れる→それらを忘れてなにか思いつく

  これを3回手を変え品を変え読まされるのは苦痛。あまりに展開が一本調子すぎるので二回目ぐらいで読んでいて退屈だった。小説として読むべき本ではないのか?と疑問に思うほどKindle版は意味のわからないところにハイライトが引かれているのがまたゾッとする。

銀行嫌いなのは共感するけど、結局は銀行にはじまり銀行に終わるあたりがなんともいえない香ばしさ

 返済期日引き伸ばしの日々から銀行取引正常化までの話としか言いようがない。銀行嫌いというが最終的にシンジケートローンによる借り換えで取引正常化がゴールだというのも経営者とか経理やっていない人からすると「え?」という終わり方で結局嫌いなのに銀行と縁を切るどころか取引銀行を整理して終わりというのは「これ企業再生か?」という肩透かしを受けた。

とにかく多い「破天荒」という単語

 作者の社長さんはどうやらこの言葉が好きらしく、登場人物になんどか言わせている。本を読んでいる限り、やっていることは破天荒ではなく無計画なように読める

そしてとてつもなく独りよがりな弱音

「だれも資金援助してくれない!こんなに優良企業で業績もいいんだからぼくなら投資するのに!!」という愚痴が五十ページに一回は差し込まれる。

 でも傍観者であったり資金を出す側の人間としては「いやいや、借りてきたお金で自転車操業のように大バクチ打っては資金ショートする会社怖くてお金出せないですよ。」という感じで主観と客観の温度差が激しすぎてちょっとノレない。

 CFOの方は本作を受けて「バランスシートしかみない銀行へのアンチテーゼだった」とオンデーズでの仕事を説明しているが、ではどのような企業分析をすべきなのかがブログにも本作にも書いていないのが非常に残念だし、それを書かないでアンチテーゼだと言われても強がりだとしか読み取れない。

全体の感想

 この作品読んでなにかに感化されてる人って読書経験がないか意識高い系のあたまからっぽな人なんじゃないの?

話題になるほどのいい本ではなく、どちらかおとクソ本の類なのではないかという感想を持った。

 正直この記事を読んだなら読まなくてもいい

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)