「女だから」閣僚は誰も得しない
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS20H06_Q4A021C1MM0000/
同日に二人の女性閣僚が辞任した。安倍改造内閣において「女性の登用」目玉の一つではあるがこれが見事に出ばなをくじかれた格好となった。
・実力勝負の場において「女だから」は許してくれないという現実
前々から感じていたことだが「女だから」という理由で許されるほど現実社会は甘くない。同じ土俵に立つためには性差ではなく実力がすべてであるということが
この一件でもよくわかる。こと政治においては女性というだけで持ち上げられるが,いわゆる「女性議員」がしっかりと働いているかどうかをチェックする
ことをしないのは女性にとって非常に不運であるといわざるを得ない。甘やかされるだけ甘やかされて重要なポジションについたらこういう足元をすくわれるのは
フェアではないだろう。
・「女だから優遇」は女性差別であることを認識すべき
アファーマティブ・アクションという言葉がある。これは差別,理由もなく低くみられている層から優先して職員採用や入試において合格者を出すことにより
差別的な取り扱いをなくそうという趣旨のものである。これは趣旨は素晴らしいのであるがいわゆる逆差別にあたるだろう。真に平等で公平な制度とは実力
によって比較すること以外に存在しない。アファーマティブアクションを採用する会社,官公庁にとっても実力の伴わない人間を採用しても重荷になるだけである。
優遇するということは制度設計者からすれば低くみられているということを認識すべきだろう。これに喜んでいたらいつまでたっても立場は改善されず
ナメられるだけであることを肝に銘じておくべきである。
以上