エリアメールを読めない人たち
今回の台風で非常に興味深いことが分かった。
それは三割ぐらいの人間は危険であることよりも不便であることを嫌うということである。
台風の影響で道路の通行止めを行っているときこの道路が普段は抜け道として多く利用されているところなのであるが,
道路冠水しているために迂回せよといっても「なんで」とか「おれはいける」という根拠のないことをいわれ案の定水没
というケースを見た。通行止めにしているときも他の行き方を知らない,であるとか口がついているのにしゃべらないという
人も多くみられた。これは愚痴でもなんでもなく地方の現状をそのまま書いているだけなのである。
自分はマクロな視点から見れば楽観論者であり,そうはいってもバカはそんなにいないだろうという考えで生きてきたのであるが
どうやら考えを改めなければならないだろう。
今回,緊急情報配信システムであるエリアメールの活用も多くみられたところであるがこれを受信したとしてしっかりと読んでいるのかどうか
というところには大きく疑問を覚えた。
具体的な場所を示したうえで土砂災害の危険性があるから避難勧告をしても住民ではないのにそこを通ろうとするものが多く散見された。
つまり,どんなに危険だと注意喚起しても言うことを聞かずに死ににいくような人間が多くいるということである。
このような人のためにいたずらに人員を割くことをよしとするべきかどうか。防災,減災を講じるのが仕事の自治体として考える必要のある事柄の
一つではなかろうか。