論ずるに値しない。

論ずるに値しない文章を毎日書く。内容は読んだ本や今まで考えてきたことがメイン。

ローマ人の物語 賢帝の世紀読了

 トラヤヌスの即位からマルクス・アウレリウスの即位までを記述した本。やはり塩野氏の本は

読みやすいが彼女の心酔するカエサルのころと比べると熱量というか鬼気迫るものを感じることはできなかった。

ただ、この時代の完成されきった帝政というシステムを兵站や社会システムから解説しているのは流石であるしここまで

ローマ繁栄の基本はこの人ではなく制度で動くことであることを滔々と語る姿で理解できるように思う。