論ずるに値しない。

論ずるに値しない文章を毎日書く。内容は読んだ本や今まで考えてきたことがメイン。

改めてみる「世界史」のすごさ

もう一度読み直してみました。

 

・マクニール「世界史」

 この本初見では「ああ、いつもの歴史の概観を書いた本か」と思っていたのですが、読み直してみるとものすごい一貫性を持った東西の比較をしている本だということにようやく気づきました。

この本は三つの柱から東西を比較しています。

 

・農業

・宗教

・文化

この三つがどこからどこまでがルーツは同じで、どう変容したか、受容したか、継承しているかというのを章立てにわかりやすく解説している。

こういう比較するものでありがちなのが「基準となるものを至上のものとして扱う」ということがなく、全く相対的に書かれているのも好感を持ちました。

 

惜しむらくは文庫版であるせいか図表が少ないこと。

自分のような日本史馬鹿には世界の地理がよくわからないので文章からどこのあたりで行われたことなのかわからなかったことが多かった。(これは自分のせいでもあるのだが)

 

以上

 

世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)

世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)