改めてみる「世界史」のすごさ
もう一度読み直してみました。
・マクニール「世界史」
この本初見では「ああ、いつもの歴史の概観を書いた本か」と思っていたのですが、読み直してみるとものすごい一貫性を持った東西の比較をしている本だということにようやく気づきました。
この本は三つの柱から東西を比較しています。
・農業
・宗教
・文化
この三つがどこからどこまでがルーツは同じで、どう変容したか、受容したか、継承しているかというのを章立てにわかりやすく解説している。
こういう比較するものでありがちなのが「基準となるものを至上のものとして扱う」ということがなく、全く相対的に書かれているのも好感を持ちました。
惜しむらくは文庫版であるせいか図表が少ないこと。
自分のような日本史馬鹿には世界の地理がよくわからないので文章からどこのあたりで行われたことなのかわからなかったことが多かった。(これは自分のせいでもあるのだが)
以上
- 作者: ウィリアム・H.マクニール,増田義郎,佐々木昭夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: 文庫
- 購入: 37人 クリック: 1,062回
- この商品を含むブログ (83件) を見る