変わらない公務員マインド
基礎自治体の公務員として働いていますが、一年働いてきて思ったことは考え方が「古い」ことと「思考停止している」ということです。自分自身この職を選んだのは今時珍しい「他に職がなかったから」(司法試験浪人するためのアリバイ作りのために受験したら採用された)ということで一歩どころかかなり引いた目で見られているような気がしますが、僕もこの二つのマインドに該当するかもしれません。
・考え方が「古い」
これは仕事のことは差し支えるので普段の生活において何気なく上司や先輩方と話す際に感じることですが、未だに発想がバブル前後で止まっています。休日のレジャーといえばスキー、海へ友人数人といって「当たり前」、給料の使い方は盛り場に出て遊ぶか車を買うか。それ以外の場合は変わり者という目でみられます。「若いものは車をほしがって当たり前である」とかそういう自分達の若いときとそう考え方が変わっていないだろうという考えで新たな発想をとりいれようとしていません。
・思考停止
基本的に新しいことを取り入れようとしません。なぜなら今あることでしか考えることができないからです。「昔の考え」が至上であり、それをかえようとすると強烈に抵抗します。そして新しいことをとりいれると新しいことを学ばなければならなくなる、それは非常にめんどくさい。今まで通り機械的にこなせる方法の方が楽でいいんじゃない?というのが支配的な考え方になっています。
もちろんそうでない人もいるのですが、圧倒的に少数でひとつのことを新規に立ち上げようとすると間違いなく他のところの状況を調べ、実績がないなら内容の是非を問わず認めないというのが悲しいかな現状です。
自治体は継続性・保守的な面を有するべきであり、みだりに制度を変えて混乱させるのはよくないことだというのはわかりますが、利用者の利便性向上のための新たな制度の確率をも拒むというのはもはやなんのための施設なのかということを忘れています。そして何よりおそろしいのは民間企業出身の人でさえこの思考停止状態になってしまうということです。
確かに民間企業から役所に入ろうとする人は楽したいとかそういう気持ちが多少あるかもしれませんが、それを差し引いてもこの異常な風土は理解していただけるかと思います。
こんなんじゃいつまでたっても日本のお役所は変わりません。