論ずるに値しない。

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「支持政党なし」党は日本版デモエックスたりえるか

 今般の衆議院議員選挙において大きな話題となった諸派に「支持政党なし」というものがある。この政治団体の唯一の綱領は
「ネット投票の結果による議決権の行使」というものである。団体名が「サギっぽい」とか「いやらしい」という意見も大きくみられたが
残念ながら政策を分析したうえでの意見というものは見られなかった。この団体の政策で議席を獲得している団体がある。スウェーデン
demoxである。政策も「インターネットによる議決権行使の賛否確認を行う。議員はその決定に機械的に従うのみである」というものである。
これはインターネットを活用した直接民主制の試みとして朝日新聞においては好意的に過去取り上げられている。
cf.http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&ved=0CB8QFjAA&url=http%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Fculture%2Fnews_culture%2FTKY201101060253_01.html&ei=kZOPVOO9Co398AW05IK4CQ&usg=AFQjCNFhZlY3btgJYahqx1uNFYk2oFqL6Q&sig2=VkG6qP0rnCk9Zt1DqLr-CA
 今回の選挙において「支持政党なし」党は十万票近く得票している。(ちなみに比例代表の政党名の略称は「支持なし」であるため「なし」では無効票とされた
可能性もある)日本において残念ながら直接的な民主政治が行われる例は数えるほどしか存在しない現状においてこの団体がここまでの支持を得ているのは面白い。
 この仕組みは今後同様の政策を採用する団体が議席を大きく獲得していくことにより比例配分原則によって少数意見も採用される可能性が存在する。
個人的にはこの団体が議席を獲得し,実際の公約通りに国会運営を可能であるかや国民が継続的に審議について参加するのかも含めて興味を持ったところである。
国政ではなく県政では?市政ではどうか。名称はともかく非常に面白い試みだと思うのだが残念である。
 ちなみに私は関東ブロックに居住しているため残念ながら支持なしに投票することはかなわなかった。