論ずるに値しない。

論ずるに値しない文章を毎日書く。内容は読んだ本や今まで考えてきたことがメイン。

HHhH読了

 新しい文学の一形態であると感じた。作中と現在の状況を行き来する小説は多いがそれに加え
作者の当時の心境や状況まで含めて一つの物語とするのは新しく感じたし可能性を感じた。
面白いのは途中でいきなり同じテーマで出た「慈しみの女神たち」に言及しているところ。
さきをこされた!という念もにじみ出ているがこの本のほうが面白く,リアルだと感じるのは綿密に
調べ上げたことのたまもの。
 一度は読んでみても損はしないと思う。

HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション)

HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション)