論ずるに値しない。

論ずるに値しない文章を毎日書く。内容は読んだ本や今まで考えてきたことがメイン。

消滅可能性自治体に思う

 消滅可能自治体のことが出て随分と久しいが,残念ながら危機感は持っているけれど
対処の仕方が残念な自治体がみられる。
 その自治体は何のとりえも見どころもないのに「知名度を上昇させることが消滅回避につながる」と
考えている。これは大きな間違いである。
 知名度を上げたいのならば悪評でもなんでも流せばすぐに達成することはできる。しかし知名度と
定住人口の増加に相関関係はない。知名度アップ戦略に待っているのは何も残らない,ただ知名度という
形のないものを目指して飛翔した金額のみが残るといえるだろう。
 人口を増やしたいのであれば簡単なことである。カネを使って人を呼べばいいのである。
定住したら月いくらだすとかそういうような制度を作れば「人口」を増やすことはたやすいだろう。
 しかし,人口とは自治体の運営の目標ではない。財政運営,制度への魅力,社会基盤の整備などが行き届いた
あとについてくるものである。自治体の仕事はこの三つであることをゆめ忘れてはならないのである。
 消滅可能性自治体というものは確かに自治体の将来を描くにあたり考えなければならない問題であるがそれを
いたずらに考えて費用を消化することをしてはならない。自治体,公務員はクソ真面目な人間の集まりであると聞く。
ならば愚直に現在の問題を一つ一つこなしていけば結果は結び付くはずである。
 意味もないPRより二車線の道路。これを求めて行ってほしいと思う。