論ずるに値しない。

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官公庁会計のしくみ 支出事務のあらまし 起票

起票とは支出負担行為の意思決定を行った後に実際の支出を行ってよいかの意思決定を行うために行う行為の総称である。通常の

支出負担行為が「お金を払う約束をしていいか」という性質の意思決定に対し支出のための起票は「実際にお金を払ってもいいか」の

意思決定となる。この場合の意思決定を行うさいに納品された成果物をチェックをし、契約時に要求したとおりのものになっているか確認を行ったうえで

決裁を行うことが原則となっているので支出のための起案は実質的な意味での納品チェックという意味合いも存在する。

 なお、支出負担行為と同様に起票時にも決裁区分が存在し支出の性質、金額によりどこまで決裁を取ればよいかが各自治体により定められている。

軽微なものは課長まで、消防自動車などの過度に高価なものに対してはこの決済のほかに議会の議決が必要になることを注意したい。

 実際のシステム上では自動的に決済ルートを設定する自治体が大半であると思うが工事担当部署や高額な事業委託を行う部署においては

ある程度決裁区分を頭に入れておかないと決裁を取る際に大きな障害となることに注意したい。

 起票を行い、決裁区分通りに決裁が行えたら支出を行う原課においては支出事務は終了する。次回以降は会計部門において行う事務手続きについて紹介することとしたい。