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論ずるに値しない。

論ずるに値しない文章を毎日書く。内容は読んだ本や今まで考えてきたことがメイン。

支出のしくみ(予算計上)

支出を行うためにはいくつかの手順をふまえる必要がある。
 官公庁会計の場合支出についてある程度わかっているモノについては厳密に計上する必要があるため、支出フローの第一歩目は予算計上から始まる。

予算計上

財政担当部署とのヒアリング

予算書議会上程

支出前起案

発注

納品

伝票作成

支出

 収入のしくみは憲法や各種税法により定められた規定に従い推計、徴収しているが、支出は支出の適正かつ公正な手続きを保証する規定しか定められていない。そのため議会の承認などの手順をふまえる必要があることは総論において説明したところであるが、刺繍を行うためのその第一ステップは予算計上である。
例年九月ぐらいから来年度の支出計画を策定し、財政部署との折衝を経て正式な予算案となるが、この予算計上はいかなる手順をふまえているのかを簡単に確認したい。

 予算計上の大前提として数字的な裏付けがあることは誰も疑いようがないであろう。
この数字的裏付けは具体的には事業実施、業務委託を行うに当たって業者からもらう見積書などがあげられる。当然見積もり内訳なども精査することがある。
 数字が具体的に読めないもの、たとえば通信運搬費や修繕費などがそれであるがこれは前年度、当年度支出実績を元に推計する。この範囲内で収まればなにも問題ないのだが、震災などの不測の事態によって修繕の必要性が高い物品などが生じた場合は補正予算で対応することとなる。

 次に重要なのは起債償還費、つまり借金返済に使うお金がいくらになるかである。
恒常経費と同様にいくら支出するのかが予め確定しているためこちらも当然に数的根拠が得られる。
 最大の問題は新規事業もしくは過去数年は行っていなかったが、久しぶりに行う必要のある事業に対する予算計上である。見積書からそのまま計上をすることも当然あるが、一定以上の金額になると入札をかける必要が生じるため予めこちら側でかかる金額を積算しなければならない。また予算の関係で支出を認められなかった場合の取り扱いもこの段階で決める必要がある。
 以上のことをふまえて各官庁、各部所は予算計上、予算要求を行うのである。
 いうまでもないが支出についてもっとも気を使うのが予算計上の段階である。職員の感情としては実際に支出伝票を作成したり金額を支出するよりこちらのほうが気をもんでしまうために、予めきめてあった指定期日までに伝票を起こさないで放置をしている、というケースもよく散見されるのは予算計上で全神経を使ってしまうという悪しき風習があるためである。

 予算計上についてはその手法が文字通り部署をまたぐと異なってくるためにこちらは過去私が携わってきた部署での話である。しかし大枠においてこのような感じであるはずなので是非参考にしてほしい。

以上