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論ずるに値しない。

論ずるに値しない文章を毎日書く。内容は読んだ本や今まで考えてきたことがメイン。

勉強不足をしることのよさ


いい年齢になってくるとその年齢だけで仕事が出来てしまうのが日本社会の良いところでもあるし,悪いところでもあるし,悪いところでもある。
しかし,そういう年齢だけの人間が跋扈すると組織は専門性,活力,収益力,並びに積極性を失う。
そしてその状況は自身が望まなくても現出する。そうならないように人は学び続ける必要がある。

# 年を取ると芽生える謎の万能感
実は,年齢を取るとヨイショされる機会が増えるので何も知らないのに知ったつもりになってしまうのである。
問題集を説いていても,知っていたと思い込んでしまうのである。そうなってしまうからこそ,試験を受けるなどして
自身の勉強不足を知ることが大事なのである。己の未熟を知るのもまた楽しいものである。

# 想定外のことが聞かれるのが多い
最近はよく聞かれることよりも思わぬ人が思わぬことを尋ねることの方が多くなってきたように思う。
仕事の場合定められたことをこなすことが求められることが多い。だからこそ当たり前のことを忘れ,教科書
などに説明される制度趣旨が正しいと思うなどの錯覚が見られる。こういう状況下において門外漢の質問は
想定の外にあるため対応できない場合はままある。そうなった時が考えるチャンスだと思うとものすごく得した気分になる。

# 年を取ることは知らないことが増えるということ
自分は昔から本を読んだり,体験したりすれば知らないことはなくなる,もしくは減っていくだろうと思っていたが,
最近はむしろ増えていくように感じる。知らないことが多いのは知ることが増えることを意味する。
もはや勉強不足を叱責する人間も少ない。知らないことが楽しいし,調べることが楽しくなるのは大人の楽しみである。
ジジイを決め込むのもなかなか楽しい。

関東の水,関西の水

生活


折からの低気圧と高湿度で腰と肩を痛め,座ることすらキツイようなザマであるので,書くもの書けず,
やるものもやれずという状況が続いている。そんななかで二泊三日の関西旅行に行ってきたんだから
そのあとの反動というものもある。寝ていても腰が痛いし,背中が痛い。そういう心持ちで今週は生きてきた。
十代まで,生まれ育った千葉県とは別に長期休暇ごとに,もしかしたらそうでもなくても田舎に帰らされてきた。
田舎といっても大都会岡山の海向こうの,讃岐は高松という鳥なき島の蝙蝠的な都会である。この讃岐というところは
非常に面白く,東はエセ関西弁(東讃弁),西はエセ広島弁(西讃弁)を話し,いまだに万葉集の時代の発音などものこるという
くにである。うどんのだしは関西の薄いもので,雑煮の餅は丸もち(ただしあんこ入り)と食も関西圏・話し方も関西圏という環境の中で
関東生まれのわたしは12分の3ぐらいは生活させられてきた。(なので,いまだにふとした時に訛る,方言が出るなどの後遺症もある)

# そちらの水は甘いか
そのような幼少期・思春期を過ごしたからか,関西・四国圏には愛着と忸怩たるおもいをコンクリートミキサーにぶちまけたような感情を
もって生きてきているが,久しぶりの関西は「小さくなった」ように感じた。あれだけ感動した平等院も小さく感じれば,鴨川も小さく感じるし,
食い物も薄味というか味もしないと思うように,愛情をもっていたものが全て小さくなったように感じた。端的に言うと水が合わなかった。(旅行自体は楽しかったのだが,
関西の空気にノれなかった)
年をとればとるほど鈍感になるというのは誰かがいったのは間違いないのだが,あんなに好きだったものがしばらくみないうちに何も感じなくなるのは
はじめての経験で戸惑った。
十年いかねえだけで,あんなに変わるもんかねえ。変わったとしたら自分だし,学生のときの関東関西の差も仕事始めたら差が出ない。
今となっては西の水はすっかり自分には合わなくなってしまったよ。こういう主観的なものはやはり他人とは分かち合えるものではないし,
わかってもらおうなんていう気持ちもない。ただ,これがあまりかかわりない土地だったからなのか,十年以上帰ってない讃岐でも同じことになるのか
を考えると怖い。おれは根っからの関東人ではなく,うどんと関東のハーフでいたいのだ。

コミックマーケットに出ます

 早いもので,もう12月になってしまったのですが,12月といえばコミックマーケットです。
今回も幸運なことに当選いたしましたので,出展いたします。
内容は,
- 官公庁会計のしくみ(まとめ)既刊
- 法定相続人捜索のてびき 新刊
- (間に合えば)Sgt.Chung氏の新刊

です。法定相続人捜索のてびきは現時点で私のやってきた内容のまとめ本になります。
法定相続人とはどこまでを指すのか,どうやって探すのかという内容と探すときに必要な照会文をダウンロードできるようにしたなど,かなり意欲的に作っています。
二段組をやめて,一段にした関係上レイアウトや読みやすさがどうなっているのか自身がないので当初は印刷を依頼しようかと思ったのですが,コピー誌になりました。
現時点で,法定相続人捜索の仕事をやっている方は非常に少なく,いたとしても数日やれば終わり,という方も多い上に,蓋を開けてみたら民法の知識が乏しいために
配偶者と子供がいなければ相続人不存在としてしまい,不適切な処理を行うことをよく見かけます。
そのため,本書は民法の知識のおさらいから,戸籍の読み方・誰に手紙を送るべきか,本当にいない場合はどうする,というのを官庁の立場で書いています。
究極のニッチ記事ですが,残念ながらこの分野においても類書がなく,また内部においてもドキュメントを共有できていないため作成しております。
 普通の方も,おじいちゃんの相続をする前に親父が亡くなったという場合に使えると思いますので,立ち読みだけでも結構ですのでお立ち寄りいただければ幸いです。

出展日は12月31日(土曜日)
東京ビッグサイト,東P19bブース OT研究会
です。
お立ち寄りいただければ幸いです。
頒布価格等決まりましたら改めて告知いたしますので,よろしくお願いします。

冬に向けて

C91に向けての手続き完了

 短冊も作成し、申し込み手続きのすべてを完了しました。
冬も引き続き官公庁会計についてなにかしらの記事を作り、併せて秋や問題等で問題になっている法定相続人の捜索についてまとめたものを発表したいと思っています。
 官公庁会計については、これ以上深く語ってもにっちすぎるのでなかなか多くの方にお手に取っていただけないかもしれないのですが、おもしろいので続けていきたいと思っています。
 もう一つの法定相続人捜索についてですが、これは今取り組んでいる問題のひとつであり、手法もまとまっていないこと、法律の専門家はともかく、固定資産税課税担当者でもよくわかっていない人がいるためやる意義はあると思っています。
引き続き、コミケでは「俺は得する」ものを書くことを続けて参りたいと思いますので、よろしくお願いします。

「歴史が面白くなる東大のディープな日本史(近世・近代編)」読了

手にとった理由

 東大の日本史の講義の内容が書かれているのかと思って手にとった。
日本史の授業録ものでいうと,「日本の歴史を読みなおす」が有名で面白い本だがこれの近現代版ならば面白く無いはずはない。
 しかし,残念ながらそういう本ではなかった。

日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)

日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)

入試問題の解説本だった

 この本は東大入試において記述式の問題の内容から歴史の重要な事柄を理解しよう,という内容の本であった。つまり,日本史の教科書の範囲でしか語られない。これは自分にとっては非常にうれしくない。
 教科書の内容しかないのであれば,山川の日本史Bが最高に仕上がっている本であるし(未だに手に取ることができる場所においてある),それ以下のおちゃらけた内容であればなおさら必要がない。つまり自分にとっては「ハズレ」を掴んでしまった。

もういちど読む山川日本史

もういちど読む山川日本史

結局のところ,日本史概観では山川を超えるものはないという現実

 残念なことに,日本史本のなかでマクニールの「世界史」のような本がなく山川の日本史の教科書しかないというのは悲しいことである。
この本は日本史がいまいちわからなかった人が東大の冠にひかれて,買って嬉しくなる本であっていい年こいて未だに憲政の常道の時の二大政党についてああだこうだ居酒屋で話している人間が満足する本ではなかった。    いつまでも山川の日本史とか中公文庫の日本の歴史を超える本と出会いたいものである。

日本の歴史〈1〉神話から歴史へ (中公文庫)

日本の歴史〈1〉神話から歴史へ (中公文庫)

コミックマーケット90来場御礼

 去る8月14日(日)に東京ビッグサイトにて行われたコミックマーケットにて弊サークルOT研究会に足をお運びいただいた皆様,大変有難うございました。
至らない点もありましたがこの夏コミにてサークル参加二年目を迎えることとなりました。これからも「自分が必要と思った本」をわかりやすく,おもしろくお伝えすることができればと思っております。
 なお,次回の冬のコミックマーケットも参加する予定ですので,もし当選したらそのときにまたお会いしましょう。
本当にありがとうございました!

地方公営企業施工規則に規定されている耐用年数表のはなし

官公庁会計

地方公営企業施工規則に規定されている耐用年数表のはなし

 官公庁会計については、驚くことに「単式簿記・現金主義会計」であるというのは当ブログでも取り上げたところだが(カテゴリ-官公庁会計から見ることができます) 実は病院や電気、上水道などは法律によって企業会計にしなければならないと定められています。(いわゆる「当然適用企業」)  そのような事情から地方公営企業法施工規則では、耐用年数表が実は定められています。(ここから見ることができます。http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S27/S27F03101000073.html) 附則の別表2に定められているのですが、よく見ると「タイプライター」とか「テープレコーダー」などのレトロな文字列がいまだに見ることができます。  つまり、十年以上改正されていません。また、これらの規定は当然適用企業しか念頭に置いておらず、公共下水道事業などの法適用重点事業とされているものについての 規定がありません。(下水道においては下水管(管渠が規定にありません)

規定がない物品についてはいかなる耐用年数とすべきか

 公共下水道事業についてはすでに日本下水道協会が耐用年数表のガイドラインが作られているのでそれを用いるのが一番だと思いますが、これが策定される以前に 法適用事業としているところについては整合性がとることができません。そのうえ、公共下水道事業、簡易水道事業は平成30年度をメドにすべて法適用とすることとしています。
 ほんとこれどうするんだろうね。(すでに資産評価は行っていないと間に合わないと思うのでどこも頭を抱えているのです)

標準条例とかは作られているのに会計のルールが統一されていないいびつな状況

 これに限らず、移行する!と決めているがルールが統一されていないというのはお役所会計の制度はよくあることです。また、会計制度上自治体や地方公営企業が 赤字になることはありません。(資金不足額分起債すれば、資産額が増えるというような謎ルールが多いです)そのため、夕張市のようにある日突然総務省も気づかないうちに財政破たん するということもありました(さすがにそれ以降起債を行うときに債務超過か否かはスクリーニングするようにはしていますが、これもザル制度の印象を私は感じています)
 極端なことを言ってしまえば、県や自治体の財政状況がいいのかよくないのか、末期的な状況なのかは国はもちろん、県や自治体自身も把握していないような状況ですらあります。
連結決算を内部的にも行っていないところはなおさらわからないでしょう。

すがすがしいほどダイレクトマーケティング

 耐用年数の話は取り上げることが紙幅の関係でできませんでしたが、今お役所の一部で静かに、深く行っている官公庁会計(単式簿記)から企業会計複式簿記)への移行を行うこととされ、
これを行うとき意義、メリット、検討すべきこと、条例改正などをどれを行ってどれを検討するのかを広く薄く解説した記事をコミックマーケットにて発表します。
 役所の中の人では、検討すべき材料を素早く把握するハンドブックとして、そうでない人は「こういうことをやっている」ということを知ることができる記事になっています。
分量も一万三千字ほどなので、帰りの電車の暇つぶしの読み物としても最適です。よろしければ8月14日(日)東京ビッグサイトにて行われるコミックマーケットの「東へ54b」OT研究会に お立ち寄りいただき、お手に取っていただければと思います。
 コミケの出展内容についてはこちら(http://x68k.hatenablog.com/entry/2016/08/08/122238)にて詳しく告知しておりますので併せてご覧ください。